海外で働くメリット・デメリット

海外で働くメリット

残業が少ない

ここで言う残業とはいわゆるサービス残業のことです。もちろん国や地域、業界にもよりますが、先進国で日本ほどサービス残業の多い国は稀でしょう。

どうしても規定の労働時間内で終わらない場合や緊急の場合、上司から残業の打診があり、その上で本人に選択の余地があることが普通です。

子どもの保育園のお迎えやその他用事があるなど、残業が難しい場合は無理せず断ってもいいのです。

労働者、雇用主ともに日本のようなサービス残業という前提がそもそもないため仕事とプライベートはきっちり線引きされています。

夕方4時や5時になるとサッサと帰り、家族との時間を楽しむことがごく普通です。

新しい価値観を得ることができる

乱暴な言い方になりますが、日本で働いているうちは、業界、職種を変えたとしても、結局は日本です。

自分を変えたい、リフレッシュしたい!というとき、自分のフィジカルな居場所、環境を変えることが効果的です。

それは遠ければ遠いほど効果的です。国が違えば言葉が違うし人も違う、文化も違います。その中に一人で飛び込んでいくのです。

これほど強力なリフレッシュ方法があるでしょうか。自分の居場所を変えることは、新しい自分に出会うことだと言っても過言ではないでしょう。

人間関係で悩まなくて済む

日本における上司と部下といった絶対的な上下関係は、海外、特に欧米ではあまり見られません。上司でも同僚でも下の名前を呼び捨てにすることも普通です。

無駄にかしこまらなくて済むのはもちろん、フランクにコミュニケーションできるので意見交換がスムーズになり、結果として仕事も効率化できるという利点もあります。

また社員同士の先輩、後輩といった線引きもありません。英語でも各国語でも丁寧な言い回しはありますが、日本ほど明確で厳格な敬語も必要はないでしょう。

海外で働くデメリット

急な解雇に注意

就職先で試用期間がある場合、その取り決めにもよりますが、試用期間内は理由を告げることなく即刻解雇が可能な場合もあります。

その際はビザや住居の問題なども出てくるでしょう。試用期間を過ぎても、もちろん油断は禁物です。

契約書をちゃんと読む

雇用契約を結ぶ際は、日本での場合以上に注意深く各種書類をチェックしましょう。

自分に不利な条件がないか、口頭で示唆された条件と違うことが書かれていないかなど、丁寧に確認し、不明な点はきちんと人事部などの担当者に確認しましょう。

こんなことを聞いたら失礼だろうか、などと気を使う必要はありません。ビジネスマナーに則って質問する分には何の遠慮も要りません。

予想と違う

特に日本から就職活動をしている場合、どうしても勤務の実際のところが想像しきれず、入社後に自分が抱いていたイメージとのギャップに悩むことがあるでしょう。

現地で就職活動をしていたとしても、社内の環境、上司や同僚の雰囲気などは入社してみないとわからない部分です。

冷静に情報収集する

まず仕事内容をきちんと確認すること。さらに会社の所在地や周辺の環境、自分が住む場所からの通勤のイメージなどを出来るだけ具体的にしておきましょう。

その企業がSNSに参加している場合は、そちらをくまなく読み込んでみたり、サービス業の場合は店舗に足を運んでみるのもお勧めです。

楽観的なイメージばかりが先行して、いざ働き始めてみたらまったく予想と違った、なんてことにならないように、しっかり下準備をしておくことが大切です。

日本でのサービスを受けられなくなる

「海外で働くイコ-ール日本から出る」ということですから、当然といえば当然なのですが、海外生活を始めてからでないと意外に実感しにくい部分でもあります。

日本の手厚いサービス、社会保障、快適な暮らし、全てをリフレッシュすることになります。

人それぞれの考え方にもよりますが、日本は相対的に住みやすい国であることに異論は少ないですね。

日本と移住先、サービスの違いをチェックする

その国や地域で受けられるサービスを調べましょう。

国や地域によっては外国人を歓迎し、初回補償などの面でも手厚いサービスが受けられる場合もあります。

また海外にいても日本の年金を支払い続けることは可能です。

準備、調査さえ入念に行えば、海外でもストレスを少なく暮らしていくことは可能です。自分にとって重要なことは何か、今一度確認しましょう。