海外インターンシップとは
海外インターンシップと留学の違い
海外インターンシップとは、海外の企業もしくは海外にある日系企業で働くことをいいます。
働くといっても「体験型」と「就労型」の2種類があり、基本的に体験型がいわゆる無給、就労型が有給になります。
有給インターンシップの給料は時給ベースのものあれば、月額数万円と固定の場合など様々です。
まだまだ海外の有給インターンシップは少なく、無給インターンシップの方が募集している数は多いです。
海外インターンシップはこんな人にお勧め
すでに英語力に自信がある人
英語が母国語でない国でも、やはり英語力があればやれる仕事の内容も広がります。
海外インターンを通じて英語をゼロから覚えようと考えるのはお勧めしません。
インターンといっても仕事なので、英語ができなければ英語を使わない業務しか与えてもらえず、英語力を身に付ける機会はほとんどありません。
チャレンジ精神がある人
異国の地では初めての場面に多く遭遇します。
例えばインターンで材料の仕入れをやる機会があったとします。実際に仕入先に行って材料を仕入れるなんて、日本でもやったことがないのに出来るはずないと不安に思うかもしれません。
しかし、そこでひるまずにチャレンジ精神をもって値下げ交渉ができる人であれば、より大きく成長できます。
どんな環境でもやりきれる人
国によってはスコールやハリケーンなど日本では経験しない気候に悩まされてしまうこともあるかもしれません。
環境や予期せぬことのせいにせず、インターンシップに全力で取り組むことが大切です。
共同生活に慣れている人
全てではありませんが、他のインターンシップ生と同じ家や部屋で共同生活をする場合があります。
生活習慣が違う人と異国の地で一緒に生活することは、相当のストレスがかかります。
海外インターンシップ受け入れ業種・職種例
海外インターンシップでは下記のような業種や職種があります。
高い英語力が必要なインターンシップ
- 英語で記事を書くライター
- 翻訳スタッフ
- 英語アプリの制作
- 外資企業の営業
英語力が問われないインターンシップ
- 飲食店のウェイトレス
- ホテルの従業員
- 環境保護のNPO
業種・職種選びのポイント
自分の得意分野を伸ばす
日本では得意な分野でも海外に行くと言葉や文化が違うため、なかなか上手くいかないことも多々あります。実際に体験することで勉強になると思います。
未経験の分野に挑戦する
未経験の分野に挑戦することは勇気が必要です。しかし、しっかりを準備をして海外という場所でチャレンジすることで得られるものも多いです。
やってみたら得意分野だったと気づく機会になるかもしれません。
海外インターンのメリット
海外で働くことを身を持って体感できる
海外で働くことを知るために、ブログや本を読んだり実際に働いている人の話を聞いたりして情報を得ることはできます。
しかし、一見は百聞に如かずです。実際に見て感じることはとても大切です。海外では日本の当たり前が通用しません。
定時に来ない電車、相場が分からない商品の仕入れ、日本語の通じない環境、便利な携帯も使えないこともあるかもしれません。
そんな時、自分ならどう行動するかを身を持って体感することができる貴重な機会になります。
出会えない仲間ができる
海外のインターンシップに参加する人は日本国内だけでなく、海外で働いた経験がある人も多数います。
普段、近くにはいないグローバルな人と人脈を作ることができ、インターンシップ後もその人脈から様々な情報が入ってくるようになります。
転職先の判断材料になる
海外のインターンシップを通じて、その国独自の働き方を知ることでき来ます。転職・就職先の会社を決める際に、日系企業か外資企業かという点だけでなく、国選びの判断基準にもなります。
海外インターンのデメリット・注意点
長期の海外インターンは休学もしくは退職の必要がある
大学生の長期休みは長くても2ヶ月です。3ヶ月以上行く人は半年や1年の休学が必要です。私立の大学などでは休学費用を収める必要もあるので注意してください。
社会人も同様に長期インターンをする場合は会社を辞める必要が出てきます。早めのインターンシップの計画立てをお勧めします。
自由な時間が少ない
海外のインターンシップ中に観光も楽しもうと考えている方は注意しましょう。想像以上に海外インターンシップは拘束時間が長いです。
会社によりますが、2週間のインターンシップ期間中、1日3時間睡眠で観光ができたのは半日×2日間のみだったという実例もあります。
長期インターンシップの場合は、週5日40時間が基本となることが多いです。
観光も考えている人は、インターンシップ中ではなく前後に予定を入れるように計画しましょう。
海外インターンに行くべき理由
海外就職後のギャップを事前に防ぐことができる
初めて海外就職する人は、仕事以上に海外生活に慣れなれずに帰国してしまう人もいます。
また、日本人以外の人と仕事をするとバックグラウンドが違うためストレスを抱えてしまう人もいます。
事前に海外インターンシップを経験しておくことで、自分が海外で働くことや生活することに順応できそうか確認できます。
自分を磨くことができる
海外で働くことはそうカンタンなことではありません。言葉も食事も日本での生活とは全く異なります。
そんな環境でインターンシップをすることで、環境適応力が身につきます。
また、インターンシップを通し様々なスキルを身につけることができます。学生の場合は、社会人のマナーや挨拶なども自然と身につくでしょう。
海外転職活動でアピールになる
海外の会社の面接では「海外の環境で働くことに抵抗はないですか?」と質問されることも多いです。
その時に、海外インターンシップのエピソードを話すことで企業側も安心でき、他の候補者と差別化できます。