英語面接の対策(よく聞かれる質問・マナー)
英語面接でよくある質問例と答え方
Tell me about yourself(自己紹介をしてください)
面接官の知りたいことは、どれだけあなたが有益な人材かということです。従って、仕事に終始した回答を基本にします。
例えば、学生時代に関しては、仕事に生かせるスキルを身につけた場合以外は話す必要はありません。
略歴と複数の会社にいた経歴があれば、それぞれでどんな仕事をしてきたかを完結に話せるように、事前にまとめて簡潔に伝えられるようにしておきます。
Why would you like to work with us?(志望動機を教えてください)
もっと直接的に「Why should we hire you?」と聞かれることもあります。
直訳すると「我々があなたを雇わなくてはいけない理由はなんですか?」とやや否定的に感じるかもしれません。要は「あなたを雇ったら自分たちにどんなメリットがあるのか」を尋ねています。
従って、自分がどんなことを提供できるかを具体的に述べ、取引先へのプレゼンで相手を説得するような気持ちで話ましょう。
どんなに熱意があっても実施に役に立つものを持っていなければ、雇われることはありません。その点は海外では特にシビアです。
日頃から自分のセールスポイントをしっかり言えるようにしておきましょう。そこに、面接を受ける会社に沿った内容を加えてカスタマイズするのがお勧めです。
Do you have any questions for us?(他に質問はありますか?)
日本語と同じように、面接の最後で聞かれるフレーズです。
早くこの緊張感から脱したいと願うあまり、何もありませんと答えたくなる気持ちはよく分かります。けれど、敢えてここで質問をすることはプラスになります。
あなたが受ける会社に興味を持っていることと、熱意が伝わるような質問を考えておきましょう。
例えば、チーム構成や相手が候補者に一番望むこと、実際の業務に関わる質問が良いです。福利厚生や金銭の話はこの段階では避けたほうが懸命です。
あなたが会社や業界についてよく勉強してあって、仕事についても十分に理解している、と思わせるような質問ができれば成功です。
面接のポイント
好印象を与える態度
面接は、相手が入室する前から始まっています。ノックが聞こえたらすかさず立ち上がってお迎えしましょう。
相手が日本人以外の場合、面接官に挨拶をしながら、握手のために自分から手を差し出すのは失礼ではありません。相手の目をしっかり見て、思い切りの笑顔を忘れずにしましょう。
その後、座るように促されるか、相手が座るまで待ち、座ってからも背もたれは使わずに背筋をピンと伸ばします。
自分だったらこんな人を雇いたいというイメージで、相手に印象を与えてください。相手が不機嫌だったり、冷たい態度でもびくびくしたり緊張する必要はありません。
人によってはわざとぶっきらぼうな態度で、あなたの反応やプレッシャーへの適応力を試す面接官もいます。
丁寧な表現を心がける
英語には敬語はありませんが、 例えば「want to」の代わりに「would like to」を使うと、とても丁寧になります。
いずれも〜したい、という意味ですが、聞き手にとっては印象が違います。自分について説明する時、相手に質問をする時は、意識して使ってみましょう。
また、人にものを頼む時も「Can you?」「Will you?」の代わりに「Could you ~?」「Would you ~?」を使うだけで、きちんとした英語を喋ると評価されます。
そして質問の際には「Please」を入れることも大事です。
ネガティブなことは言わない
日本・海外問わず、面接ではネガティブなことを口にするのは厳禁です。
例え今働いている会社でどんな状況にあろうとも、お悩み相談のために面接に来ている訳ではないことを思い出してください。
会社は、どんな状況でも文句を言わず、そのエネルギーを状況の改善や対処に使える人材を求めています。
「今までで一番嫌だったことは?」「自分の欠点は?」という質問も出るかもしれません。一見ネガティブのようでも実際はポジティブに聞こえたり、ポジティブに話が終わるような答えをあらかじめ用意しておきます。
- 仕事に夢中になると、時間を忘れてのめり込んでしまう傾向にある
- 同僚や部下が仕事で分からないことがあると、つい自分がやってしまいがちなので、十分な説明と相手にチャレンジさせることを自分に気をつけている
上記のように話すことで「欠点のはずなのに、よく考えるとポジティブ」、というニュアンスを出せると思います。
英語面接で失敗しないための事前準備
企業研究をしっかり行う
日本の就職活動同様に、企業研究は非常に大切です。マニュアル通りや会社紹介そのままの文言ではなく、自分の言葉で説明できるよう心がけます。
そのためには受ける会社を深く理解することが重要になります。インターネットを活用して、できるだけ多くの情報を集めましょう。
実際の業績だけでなく、会社としての取り組み、社会への貢献、社員教育や人材育成のための努力など、あなたの知識が増えれば増えるほど、面接官を魅了できるトークが可能になります。
自分のゴールを言えるようにしておく
日本の企業では異動があり、ゼネラリストとして幅広く会社を理解し、どの部署でも働けるような仕組みが作られているところが多いです。
外資企業や海外の会社では1つの部署を深く極め、その道のプロになるスペシャリストとしての働き方が普通です。
会社が働き手のキャリアパスを決めるという受け身の働き方ではなく、個人が積極的に自分のやりたいこと、進む方向性を決める「ゴール設定」が不可欠になります。
面接の際には、会社からの受け身で仕事の将来を決めるのではなく、自分はこういうものを目指していると説明できるようにしておきます。
同時に、自分の気持ちはこうだけれども、もちろん上司と会社とアドバイスを元に臨機応変の対応もできること、スカウトされる様々なことに感謝して何事にもチャレンジする気持ちがあることも忘れずに伝えます。
予行演習は何度でもやっておく
日本語でも緊張する面接ですが、英語となるとそれだけでパニックになりがちです。それを解消するには、ひたすら予行練習です。
事前練習の回数が多ければ多いほど、自分が落ち着けるようになると考えてください。どんなにやってもやりすぎることはありません。
英語をいかに上手く喋ることよりも、いかに簡潔に相手に伝わる話し方ができるかに重点をおきます。
発音も同じです。ネイティブのように聞こえる発音を心がけるのではなく、一つ一つの言葉をはっきり、ゆっくりと発音することに集中してください。
時間を計って録音し、自分がどう聞こえているかを確認するのも効果的です。内容は簡潔に、けれど早口言葉にならないように丁寧に話しましょう。
遠回りな言い方を避け、はっきりした言葉遣いを心がけてください。日本語では直接的な物言いは失礼とされますが、海外では遠回しな言い方は逆効果です。
英語面接で使えるフレーズ
Hello/How do you do. My name is XX, pleased to meet you
「こんにちは/初めまして。XXです。お会いできて光栄です」という意味で、面接官が入室した際に、立ち上がって握手をしながら言うフレーズです。
その後に「Thank you very much for your time today(お忙しいところお時間をありがとうございます)」 と続けて言う、もしくは着席してから付け加えるのも良いです。
I beg your pardon?
「もう一度お願いします」という意味で、質問が聞き取れなかった時に使う便利なフレーズです。
また、答えを考えるための時間稼ぎにも使えます。多用は禁物ですが、相手が質問を繰り返してくれている間に、一瞬でも考える余裕ができるからです。
「Pardon?」「Excuse me?」でも大丈夫ですが、このフレーズの方が丁寧な印象です。
同じく丁寧な聞き方で「Could you please say that again?」もあります。同じフレーズばかり使わず、交えて変化をもたせると良いです。
It was my pleasure meeting with you
「お会いできて光栄でした」という意味で、面接の最後に、相手が忙しい勤務中に自分のために使ってくれた時間に対して感謝の意を述べましょう。
その他にも「Thank you very much for having me today(お会い下さって、面接に呼んで下さってありがとうございました)」「I look forward to talking with you soon(近いうちにお目にかかれるのを=お話できますのを、楽しみにしております)」などの表現でも良いです。
面接時によく使われる英単語
面接時によく使われる英単語をご紹介します。
CV | シーヴィー。Curriculum Vitaeの略、履歴書のことです。 |
Interview / Interviewer | 面接 / 面接官 |
Skill | 技能や技術以外に、特技として使われることもあります。 |
Position | 役職や地位、仕事、状況 |
Strength / Weakness | 長所 / 短所 |
Team player | 周囲と協力して和を保ちつつ仕事ができる人 |
Join | 〜に入社する、〜で働き始める、という言い方をする時には、Enterなどではなく、このJoinを使います。 例)I joined the current company in 2005(今の会社には2005年に入社しました) |